SEA-MAIL メルマガ版 2012 年 第 1 号

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◆SEA-MAIL メルマガ版 2012 年 第 1 号◆
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本メルマガでは,定期的に SEA 主催のイベント情報や幹事による
コラム等をまとめてお伝えします.

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◆目次
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1. これから開催するイベント
2. 幹事コラム: 米島 博司(教育分科会:sigedu)
「sigeduは怪しい?」
3. SEAのSNSでコミュニティを作りませんか
4. SEA Forum のテーマ募集
5. 本メルマガへの寄稿募集
6. SEA on ソーシャルメディアのご紹介

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◆1. これから開催するイベント
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これから開催する SEA 主催のイベントです.
多数のご参加をお待ちしています.

●ソフトウェア・シンポジウム 2012 in 福井
http://www.sea.jp/ss2012/

来年のソフトウェア・シンポジウムは,6月12日(火) – 14日(木)
に福井駅前の AOSSA で開催します.

(1) 論文・報告のご投稿をお願いいたします (締切: 3月2日(金))
(2) ワーキンググループのご提案をお願いいたします
(締切: 2 月 3 日 (金))
(3) 何よりも是非ともご参加ください!

お問い合わせ,ご意見は,ss2012inquiry [at-mark] sea.jp までお送りく
ださい.

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◆2. 幹事コラム: 米島 博司(教育分科会:sigedu)
「sigeduは怪しい?」
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● プロローグ
sigeduの幹事の篠崎さんが業務上の諸事情により幹事会に参加する
ことがなかなか難しいこともあり,代理でオブザーバとして幹事会
にお邪魔することになりました.ということで昨年暮れに初めて幹
事会なるものに出た途端,代表幹事の中野先生からメルマガの幹事
コラムを書けとの御下命があり,しぶしぶ,もとい,これは光栄と
喜んで引き受けました.

日ごろから「sigeduは一体何をやっているんだ?SSなどの母体イベ
ントにはあまり参加しないくせに,その割には毎月のように集まっ
ては何かやっている.どうも怪しい!」との声を漏れ聞いています
ので,この場をお借りしてsigeduの日ごろの活動内容を紹介がてら,
sigeduイベントにも是非お越しくださいとの宣伝を試みたいと思い
ます.

● sigeduの歴史とメンバー
sigeduの活動は,SEA設立の1985年12月の翌々年,1987年の秋に第
1回目の教育ワークショップを八ヶ岳で開催して以来,かれこれ2
5年以上もの間,しつこくも途切れずに続いています.
http://sea.jp/SIGEDU/workshop_report.htm

古株の君島さんや杉田さん,篠崎さんらはその頃からの常連で,話
しを聞くと長く継続する理由は,まずはお酒,次に温泉,という訳
の分からない説明が返ってきます.
私なりに解釈すると,sigeduは一応「ソフトウェア技術者の育成,
教育」をテーマにしていますが,SEA会員+その他広く一般の教育関
係者を対象に,ソフトウェア技術者教育に限らず,教育一般の関連
研究テーマを扱っているのがその一番の理由ではないかと思ってい
ます.
基本的に教育の方法論や改善のノウハウは対象技術領域に共通する
部分が多いので,かえってソフトウェア技術者の育成担当者にとっ
ても他の業種の教育改善事例が参考になったりすることがあるので
す.
そういうわけでsigeduのSEA会員,及び一般のメンバーは,企業内
の研修企画担当者,教育を商品として提供する教育会社の担当者,
大学で情報教育,ソフトウェア工学教育を担当する先生方,はたま
た専業の教育担当ではない,ものの医療教育をどげんかせんといけ
んと頑張っておられる医療関係のドクターの方々など,まさに様々
な職種業種の方が入り乱れて参加されています.こうしたクロスカ
ルチャー的なところも魅力のひとつなのかも知れません.

また,sigedu(だけではないかもしれませんが)の際立った特徴に,
議論好きなこと,それにもかかわらず,オープンでとてもフレンド
リーなことがあげられます.初めて参加したにも関わらず,ずっと
昔からの仲間のように感じたといわれる方が多いです.我田引水的
に言えば,教育という高邁な使命を背負っているという自負が各メ
ンバーをして,新参者でもまるで旧知の友のように迎えさせるから
かもしれません.
また議論好きという点でも他の分科会に引けをとることはなく,話
題提供者が用意したスライドを思う存分説明し終えるなどというこ
とは,sigeduではほぼ不可能です.原則,途中質問,途中議論とし
ていますから,慣れない発表者にとっては,面食らわれるかも知れ
ません.事実,過去に,「この会合は一体なんなんだ!」と,途中
で席を立って帰ってしまわれた方もおられました.最近では,以前,
舌鋒鋭かったメンバーも丸くなり,そんなこともなくなりました.
しかしながら,初めての話題提供者を迎えるときは,事前に,「sigedu
では,一方的な情報提供や報告ではなく,これから取り組もう,試
してみようという話題をお持ちください.そうするとお節介焼きの
メンバーに大歓迎されますから」とアドヴァイスすることにしてお
ります.

● sigeduの主な教育方法論
教育の設計開発は,ご承知置きの方もおられると思いますが,ソフ
トウェアやシステム開発の方法論と変ることがありません.いわゆ
る,Instructional Sysytems Design(もしくはDevelopment),略
してISD,IDがそれに当たります.分析,設計,開発,試行,改善の
プロセスを基本とします.こうした方法論が話題になりだしたのは,
e-learning(Web-Based Training:WBT)が流行りだした1990年
代中盤のわずか数年前の頃からでした.過去にも,1985年に当
時の郵政省が日本ITU 協会のISD 推進活動に参画したことがありま
すが本格的な普及には至りませんでした.
*「教育システム工学サーベイ2002-2003」君島浩(防衛庁)
http://web.thn.jp/kimijima/body/istservey2003.pdf

実際に企業や各方面に普及し始めたのは,e-learningが流行し始め
て,その勢いに乗ったお陰と言えなくもありません.すなわち,
e-learningのプラットフォームに搭載できる,モジュール化された
学習コンテンツとするためには,きちんとした設計方法論が必要に
なり,必然的にISDを適用せざるを得なくなったというのが実際のと
ころでしょうか.

● sigeduの活動
sigeduでは,勿論,上記のシステマティックな教育設計アプローチ
以外にも広く,教育工学一般を扱い各方面の皆さんと研鑽を積んで
おります.活動内容としては主に以下のものがあります.

・月例会
(教育最前線の訪問・見学,通常の研究会など)
・教育事例研究会
(毎年初夏の6,7月に東京都内での1泊2日の研究会)
・SSへの参加
(6月,個人ベースでの参加)
・SEA関西,SEA名古屋とのジョイントフォーラム
(毎年夏の真っ盛りに開催)
・教育ワークショップ
(sigeduの最大のメインイベント,10月温泉地にて開催,2泊3
日の本格的な研究会)
・新春教育フォーラム
(1月に都内で開催.基調講演とパネル討論で構成)

基本的に一年12ヶ月,毎月何らかの活動を行なっておりますので,
これまで参加されたことのない方は,是非,怖いもの見たさでも結
構ですのでお出かけください.歓迎いたします.

● エピローグ
わが国の教育水準,つまり学校教育,企業教育,社会人教育におけ
る教育品質や,設計開発の技術レベルは他の先進諸国に比して決し
て誇れるものではありません.民族的に,教育にそんなに力を入れ
なくても,そこそこ優秀な人材が育つといった時代遅れの錯覚はも
はやグローバル時代には通用することはないでしょう.
昨今の自然災害や,社会的国際的な課題などを目前にして,まずは
私たちの身近にある教育の改善に心を向けて,私たちsigeduメンバー
も自らの研鑽を続けて参ります.

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◆3. SEAのSNSでコミュニティを作りませんか
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SEAでは会員サービスとしてオープンソースのOpenPNE Version2を使っ
たSNSを運用しています.このSNSではコミュニティでのトピックやイ
ベントでファイルを置くことで情報の共有などができます.

SEAのSNSを活用して,コミュニティを作成しませんか.たとえばSEA
関西では,SEAの幹事や会員が責任を持って他の会員や非会員の方も
招待して,分科会やメーリングリストだけでなく情報共有できる場を
作ろうと思っています.

SEAのSNSへの参加を希望される方は

sns-adm [at-mark] sea.jp

までご連絡ください.折り返し招待メールが届きます.

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◆4. SEA Forum のテーマ募集
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SEAでは,今後もソフトウェア技術者の方にとって魅力的なForumを企
画,提供していきたいと考えています.採り上げて欲しいテーマやご
要望がございましたら,お気軽に,下記の専用メールアドレスまでご
提案ください.

forum-req [at-mark] sea.jp

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◆5. 本メルマガへの寄稿募集
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本メルマガでは,毎回幹事のコラムを掲載しておりますが,会員のみ
なさまからの寄稿も歓迎致します.「メルマガへの寄稿」と明記の上,
下記の問い合わせ先までご連絡ください.

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◆6. SEA on ソーシャルメディアのご紹介
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SEAでは,以下のソーシャルメディアでも最新の情報を発信していま
す.フォロー/いいね!を歓迎します.

SEA公式Twitterアカウント: @sea_jp
https://twitter.com/sea_jp

SEA公式Facebookページ:
https://www.facebook.com/SoftwareEngineersAssociation

ソフトウェア・シンポジウム公式Facebookページ:
https://www.facebook.com/SoftwareSymposium

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SEA-MAIL メルマガ版 2012 年 第 1 号
ソフトウェア技術者協会 http://sea.jp/
お問い合わせ先: mailto:office [at-mark] sea.jp
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