SEA-MAIL メルマガ版 2013 年 第 1 号

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◆SEA-MAIL メルマガ版 2013 年 第 1 号◆
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本メルマガでは,定期的に SEA 主催のイベント情報や幹事による
コラム等をまとめてお伝えします.

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◆目次
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1. これから開催するイベント
2. 幹事コラム: 石川 雅彦 (SEA名古屋支部 企画運営委員)
「SEA名古屋支部 2013年 新春放談会 開催報告」
3. SEA Forum のテーマ募集
4. 本メルマガへの寄稿募集
5. SEA on ソーシャルメディアのご紹介

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◆1. これから開催するイベント
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これから開催する SEA 主催のイベントです.
多数のご参加をお待ちしています.

●ソフトウェア・シンポジウム2013
ソフトウェア・シンポジウム2013は,2013年7月8日(月)から
7月10日(水)に岐阜の長良川国際会議場で開催されます.
今回は,7月7日(日)にプレイベントも実施されます.
http://sea.jp/ss2013/
https://www.facebook.com/SoftwareSymposium

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◆2. 幹事コラム: 石川 雅彦 (SEA名古屋支部 企画運営委員)
「SEA名古屋支部 2013年 新春放談会 開催報告」
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SEA名古屋支部主催新春放談会が 1月28日,名古屋市中区の短歌会
館で開催された. 名古屋支部としては2013年初のイベントだった.
放談会のテーマは 「私たちは,今どこにいて,何をめざすのか!」
であり,放談会の開始に当たり, テーマの主旨と経緯の説明が司
会の角谷裕司さんにより行われた. 次いで五人のスピーカの紹介
があり, そのスピーカ達が順番にプレゼンテーションを行った.
最初のスピーカは田村耕一さんだった. 田村さんは自身のプレゼ
ンテーションを「アイスブレーク」と位置づけており, 自身が旅
行したタイのバンコク及び中国上海の様子を, 写真を交えて紹介
していた. iPadを使用し,ビジュアルエフェクト溢れるプレゼン
テーションだった. そして「日本のソフトウェア開発力は落ちて
いるのか?」という問いかけに対して 「(開発者は)開発力が落ち
ているのではなく 想像力が不足しているのではないか」と主張し
ていた. 想像力を養う秘訣として旅の効用を述べていた.想像力
に関しては 会場との間で活発な質疑応答及び意見交換が行われた
セッションだった.
次にプレゼンテーションを行ったのは諸岡隆司さんだった. 二十
数年間ソフトウェア開発をしてきた諸岡さんは, その立場からソ
フトウェア開発に対する様々なアプローチを, キーワードを交え
つつ振り返った. その振り返りによって 「(ソフトウェア開発は)
今後どうあるべきがよいのか考えてみたい」とのことだった.最初
はプログラミング, そしてテストや設計への関心の移り変わりに
ついての話があった. プロジェクト管理の重要性も認識して力を
入れているが,今は社内への展開を目指してアジャイル開発 につ
いて調べているという. アジャイル開発については参加者の関心
も高く, 質疑応答ではアジャイル開発の経験や情報交換が活発に
行われた.
三番目は石川がプレゼンテーションを行った. 石川はネットワー
クエンジニアとして コンピュータネットワークの進化をリアルタ
イムで接してきた経験を踏まえ, 過去の通信ネットワークの発展
で印象に残った事象を紹介し, 現在のネットワークインフラの話
をした.またソフトウェアエンジニアとしての経験を踏まえ, 開
発・保守の世界を振り返った.最後に,IT記者会
(http://itkisyakai.org/)に掲載中のコラムから, 印象に残った
フ レーズを抜粋して紹介した.この紹介は 「ソフトウェア技術者
としての振り返りを行う上で大変示唆に富む箇所を抜粋した」 と
いうもので,その示唆を聞き手と共有することを狙ったものだった.
次のプレゼンターは山本佳和さんだった. 山本さんは,自身が筆
し コミュニケーションに関する論文の概要について発表した.コ
ミュニケーションを4つのモードに分類し, 簡単なアンケートを
して5段階評価を行ない, その評価をレーダーチャートで表現し
た図を紹介していた. また,ある組織における1993年のコミュニ
ケーションを分析した結果を紹介した.

最後のスピーカは,大橋知子さんだった. 大橋さんの話は,自身
が最近参加したギャザリングの話から始まった. このギャザリン
グへの参加に先立ち,予習を行ったということであり, 予習に使っ
た本を参加者に見せて話をしていた. 次の話題はアジャイルだっ
た.大橋さんは,アジャイルに関する書籍を読み, 「何故いま再
びアジャイルなのか」について考えたとのことだった. 理由とし
ては「技術やアーキテクチャが変わってきたというより どう使う
かに変わってきた」「外向きに行っている人と内向きにやっている
人が大きく分かれている」などの指摘があった.またプロジェクト
マネージメントを専門とする立場からPMBOKとスクラムの共通点に
ついての話があった.
会場の短歌会館はなかなかユニークな建物だった. 通常のスクー
ル形式の部屋を始め,様々な形態の部屋があった. 今回の会場に
使用したのは和室だった.その和室には,広い畳の間と, 一段高
い板敷の舞台があった. 各々のスピーカは,自分の順番が訪れる
と一段高い舞台に上がり,プレゼンテーションを行った. 新春放
談会にふさわしい趣きの会場だった. また,参加者には短冊と筆
ペンが配られた.これは司会の角谷さんによる発案で 「参加者が
各自感想を短冊に書いて持ち帰る」という趣向を凝らしたものだっ
た.
参加人数は少数ながら,久しぶりの参加者,初参加者もあり,概
して活発な質疑応答が行われた放談会だった.放談会終了後,懇親
会場に場を移し,新鮮な海の幸を食べながら,様々なテーマについ
て議論が続いた.

以下,参加者からの感想を掲載する.

感想1:
参加者のいろいろな意見や見解が聞け, その内容についてディ
スカッションすることで私自身の視野が広がりました. また,今
回はスピーカーとしても参加させて頂き, 私の考えや課題感が整
理できたと思います.私の課題である「今後のソフトウェア開発」
については, これからも継続して検討していければと思います.

感想2:
名古屋市短歌会館は,今までは意識したことが無かったのだが,
掘り出し物を見つけた様な気がした.当日は, 少人数ながら,そ
れぞれのスピーカから面白い視点が提供されたが,(議論の)時間が
足りなかった. なお,懇親会では,季節の旬でカワハギの肝がお
いしかった.

感想3:
みなさんの発表を伺っていて, 今の問題点や疑問点はとても共感
できるものばかりでした.しかも,みなさんのそれらに対する考え
や取り組み姿勢がそれぞれ個性的で,良い意味で発散的な意見交換
の場であったと思います.

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◆3. SEA Forum のテーマ募集
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SEAでは,今後もソフトウェア技術者の方にとって魅力的なForum
を企画,提供していきたいと考えています.採り上げて欲しいテー
マやご要望がございましたら,お気軽に,下記の専用メールアドレ
スまでご提案ください.

forum-req [at-mark] sea.jp

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◆4. 本メルマガへの寄稿募集
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本メルマガでは,毎回幹事のコラムを掲載しておりますが,会員の
みなさまからの寄稿も歓迎致します.「メルマガへの寄稿」と明記
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◆5. SEA on ソーシャルメディアのご紹介
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