システムオブシステムズ分科会(SIGSoS)は以下のサイトに移行を進めています。
SoS分科会(SIGSoS)
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SEA Forum in November 2016
【若手歓迎・40 歳未満参加費 1,000 円】
システムオブシステムズとディペンダビリティ
主催: ソフトウェア技術者協会 (SEA)
参加者募集
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11月のSEAフォーラムは,新しく出来た SiGSoS の発起人落水先生によるご講演です.落水先生による案内は,以下になります.
システムズオブシステムズ(以下SoS)は,複数の分散システムをネットワークで結合した複合システムであり,オブジェクト指向(オブジェクトの再利用),コンポーネント指向(コンポーネントの再利用)、サービス指向(アプリケーションの再利用),システムオブシステムズ(システムの再利用)という、再利用技術発展の流れの上に出現したシステムとして位置づけられる.現在、多くの情報システムはSoSの形態をとることが多い.
このSoSには,次の様な問題があり,伝統的なソフトウェア工学では対処できないものが多い.
- システム境界が不明確なため要求定義が困難である
- SoSの構成要素(社会技術システム、Socio-technical Systems)は,異なる組織によって管理されるため独自に進化する
- 統合または結合時に発生するエラー(創発特性)への対応が困難である
- デリバリー前に徹底した検査・検証を実施するという従来の信頼性保証プロセスが適用しにくい
本フォーラムでは,SoSを定義し,SoSに発生する固有の問題点をまとめつつ,信頼性・可用性・安全性・セキュリティ・弾力性(resilience)などのディペンダビリティの問題をとりあつかうことの困難さについて解説する.
これらの問題に対処していくにあたっては,互いの知見を交換しつつ,問題点とその対応策を共有していくことがまずは重要であると考える.本フォーラムにおける参加者との交流をその第一歩としたい.
それでは,多くの皆さまの積極的なご参加をお待ち申しあげております.
1. 趣旨活動内容
以下の活動を通じて,システムオブシステムズ(以下 SoS と略記) を分類・定義し,発生する問題を整理し,対処策を共有する.
・SoS に関する調査(文献調査、ヒアリング)
・SoS に関する事例調査を通じた問題点の整理と解決策の検討
2. 背景
SoS を,分散システムを土台とする,オブジェクト指向,コンポーネント指向,サービス指向,システムオブシステムズという,再利用技術発展の流れとして位置づけたとき,様々なクラスが存在するが,現在,世の中の多くの情報システムは SoS として位置づけることが可能である。
SoS では,(1) システム境界が不明確なため要求定義が困難である,(2) 異なる組織によって管理されるためSoS構成要素(システム)が独自に進化する,(3) 統合時に発生するエラー(創発特性)への対応が困難である,(4) 従来の信頼性保証プロセスが適用しにくいなど、多くの問題が報告されている.また,セキュリティやセーフティの問題がこれに絡み,事態をさらに複雑にしている.
これらの問題は,クローズドなシステムを対象として発展してきた伝統的なソフトウェア工学の成果では対処できないものが多い.
3. 活動計画
年に2回ほどの会合により,この問題に関する情報を交換・共有することにより,問題に対する認識を深め,解決策を模索する.
場所: [東京都内を予定]
時間: 水曜または金曜日の18:00~21:00 [予定]
会費: 無料
世話人 落水 浩一郎